野球の背中

今、横浜ベイスターズはゴダゴダしている。

小学校3年からファンの俺には、何とも複雑である。

そういえば、何で野球が好きなのか?

日本シリーズ開幕を控えた今日は、俺が野球が好きなところを一つ書いてみたい。

野球の醍醐味とは何か。

例えば、投手とバッターの真剣勝負。ファインプレー。連係プレー。ホームラン。

特に、三塁打とホームランはどっちが偉いか、友達と喧嘩になったほどだ。

「試合が一瞬で変わるんだから、ホームランが一番かっこいいに決まってんじゃん!」と俺。

「どう考えても、イチロー三塁打はホームランよりかっこいいだろうよ」と友達。

どちらが偉いでしょうか?

そこはおまかせします。

今日書きたいのはホームランはホームランでも、打たれた投手の方です。

例えば、1959年の天覧試合の巨人対阪神

その試合は、村山実長島茂雄サヨナラホームランを打たれる劇的な最後なのであるが、打たれた村山がかっこいい。

普通、打たれたピッチャーはすぐにベンチに肩を落として帰っていくものだ。

しかし、中継カメラは村山が、ダイヤモンドを一周した長島のサードベース過ぎた後、帰る姿をとらえている。

長島が一周している間、村山はマウンドで、茫然としていたのであろうか。

それとも、グラブでマウンドを叩いていたのか。

ベンチに戻る時にはどんな思いだったのか。

一瞬のカメラの映像では、最後小走りしているので、相当辛いものがあったのだと感じさせる。

次の例は、一気に時代は進み2007年の夏の甲子園決勝。佐賀北広陵

多分覚えていらしゃる方も多いんじゃないでしょうか。

4点差を追う、8回の裏。佐賀北の攻撃。一点を満塁で押し出しで返し4−1。

佐賀北のバッターは三番副島、広陵は野村。

そして、逆転満塁ホームランという奇跡的な場面を迎えるわけであるが、野村は打たれた後も笑顔を崩さない。

そんな野村の背中に捕手がポンポンと手を添えるのだ。

なんとも言えないんですよ。この手が。




「打たれたホームランってきれいなんですよ」と言っていたのは、野茂英雄だったか・・・。