2009-01-01から1年間の記事一覧

免許証というライセンスまたは資格の条件

面白い小説は何に例えれられるのか?100人いたら100個の答えが出来てほしい質問だ。前に小説を、乗り物と例えるのをどこかで耳にした。そこで、僕は乗り物は乗り物でも、自動運転自動車に近いのではないかと思う。どこに連れてかれるのかは全く分からない。…

文章を書くこととは…?

村上春樹さんのエッセイ、村上朝日堂」シリーズを読んでみる。何回、顔がほころんだかわからない。イラストも吹き出しそうになるものばかりだ。基本電車で読んでいたため、シリアスな顔を作るのに苦労した。さて、そんな中に「文学全集っていったい何だろう…

影響を受けすぎることの是非

前に書いた記事について、ある知人にこんなことを言われた。「あの文章、あれそっくりじゃん!てか、そのまんま!」あれとは、内田樹氏の「子供は判ってくれない」の一つの章のことである。家に帰り、再読。なるほど、そっくりというよりパクリそのものであ…

流れ、もしくは思考のようなこと   

このブログもそうであるが、なにか書いていて楽しい時とそうでないときがある。その差は、何かをわからないことを書いているときあっ!と何か閃きながら書くときとこれは書いたほうがいいかなという感覚で書いているときである。わかりやすく言えば、答えが…

吉行淳之介  「手品師について」  Ⅱ

さて前回、この作品の少年の持つ自意識について書いてみた。ここで、この小説には一つの謎が浮かぶ。それは、小説家倉田は、なぜ川井と関わりを持つのかということである。少女にとって川井はお客さんであるし、同僚にとっては仕事仲間である。しかし、倉田…

吉行淳之介「手品師」について  Ⅰ

この小説は、倉田という小説家が語り手であるが、語られているのは川井という少年である。その筋は、ある酒場で、小説家倉田は、ファンであるという少年と知り合い、嫌悪感を抱きながらも、手品などをみせられる仲になる。少年は、その酒場の少女に惚れてい…

偶然、必然、もしくは視点の問題

最近、学校近くの公園で古本市があった。待ち合わせの時間にあんまりみんな集まらなかったので、時間をもてあまし行ってみると、なんと最終日であった。行こう行こうと思っていて、行ってないというお決まりのパターンは今回はまぬがれたわけだ。そこで、ほ…

書くことについて  (続カキフライの中身は・・・・?) What made you write? 

例えば、ある文章を読んでいていたく感動することがある。ある気持ちを、言語化できることはその文の一つのメルクマールであることは疑い入れないだろう。しかし問題は、その表現ではなくてその気持ちなのではないか?この文章は、あの気持ちの言語化に成功…

カキフライの中身は・・・・?You must watch yourself      

アマゾンなどの書籍を扱うサイトには、大体書評が付いている。☆で評価を表すあれである。そういうのを読むのは結構楽しいし、買うときの参考にしたりして便利である。しかし、僕は書いたことがない。残念なことである。なんか、書評を書くのは、なんか相当な…

三浦雅士とあだち充  Can you jadge yourself?

三浦雅士氏の、著書の一節にこういう言葉がある。「その内部においては自己の正当性を立証する事は出来ないということなのである。「私は気違いではありません」という言説はその人間が気違いではないことの証明にはならない。」 (『メランコリーの水脈』三…

模倣、パクリ、または内蔵の問題   What is Inspiration?

サークルに、ちょっと変わったやつがいる。何が変わっているかといえば、言動がやたらと偉そうだったり、そのくせ変な所で抜けたりで、よくわからない男なのだ。ついでに、わたしも、この男に理由もなく「真面目じゃない!」と説教された記憶がある。何に対…

詩って何だ!?

前に詩について少し触れたが、あまりわたしは詩というものを進んで読んだことがない。何となくわからないという意識が付きまとうのだ。なんか、手に余してしまうというか。ところが、ひょんなことから、俵万智さんの「サラダ記念日」を読んだ。それまでの、…

詩、ボリューム又はリズム

私は、実家暮らしである。学校から結構遠いのでどうしても帰るのは遅くなり、帰ったら家族が寝ていることは しょっちゅうである。そして家族が寝ていることもかまいなく、普通の音量でテレビを見、ひどいときには大声で笑っている。助かったことにうちの家族…

本の整理、発見、または謎    我が、 Lostsよ!

最近、何となく本棚の整理をしてみました。 しかも、一日に全部済ます、というようなさっぱりとしたものではなく、気が付いたらやるというスタイルだったので、結構時間もかかったし、整理したときの爽快感というものは全く皆無という状態でした。 すると、…

本について  Why you drink beer ?

「なぜ本なんて読む?」「なぜビールなんて飲む?」これは、村上春樹の処女小説「風の歌をきけ」の一節で、バーの中で「僕」と鼠という仇名を持つ友人との会話である。 一見洒脱、そしてほとんど答えにはなっていない切り返しであるが、僕にも同じような同じ…

エッセイについて  The Essays?

エッセイと一口にいってもいろいろである。伊丹十三のある種、啓蒙的と言ってもいいものから、コミカルが漂う原田宗則、読めばこのタイトルしかないように思える土屋賢治、エッセイというある種の気楽さのようなものをぶち壊すまでの真剣さを備えたポール・…

自分の文章を読むことについて  Read myself

なんだかんだで自分の文章を読むのはこちょばゆいというか恥ずかしい気がする。特に何か偉そうな感じのものには強く感じる。それは、これは誰だ?きっとこれを書いたのは自分じゃない!なんて実感というより一種の願望があるんだけど、自分の書いたものに違…

チェンジリングに寄せて     Dear ChengeRing

先日、クリント=イーストウッド監督「チェンジリング」を見た。どうしても、すごかったの一言に尽きてしまう。友達と行ったので、もちろん帰りにこの映画についてしゃべるわけであるが、映画について語ることは難しい。本当にすごい映画であればあるほど「…

電車について  In the Train

電車の中でこまるのは座席で隣人にもたれかかられることである。 恰幅のいいおじさんであったとしても、頭を載せるくらいならああこの人は疲れているのだなと思うことはできるが、完全にもたれかかられるのはしんどい。そして・・・ビクッである。 なぜあん…

テレビについて  TV PeOple

Stephen king は「小説作法」の中で、小説を書く環境についてこのように述べている 。仕事場のドアは閉まっている。カーテンも閉めた。電話のコードは壁から引き抜いたし、テレビもとうにたたき壊した。 はたして、僕にとってテレビは必要なのか? 周りの知…