語ることとは何か。聞くこととは何か。

突然友人がブログを綴りだした。

綴りだした。なんてブログという名詞に合う動詞に会うのかわからないけど、なんとなくそんな感じだ。

何がしかの意思を持って書き始めたのだ。

ワタシハカカネバナラヌ。

その意思は突然出てきたものなのか、それとも今まで隠していたのかはこの際問題ではない。

その意思自体があることが重要なのだ。

この意思とは一体何だろう。

そもそもなぜ人は書いたり、しゃべったりしなければいけなかったのだろうか。

吉本隆明氏は『言葉にとって美とは何か』のなかでこう述べている。


「言語は(略)人間が対象にする世界と関係しようとする意識の本質だと言える。」


確かに考えてみると

私は書かなければいけない、又は私しか書けないというのはその物語に対する距離の現れである。

その関係の何がしかが文章を物語る上で多分に作用するといっていい。

冒頭の友人は、最近強烈な出来事があった。

世界との関係が変わったんだろうか。

しかし、それだけで書く意思を語れるとは考えにくい。

同じことがあっても全員が全員書くとは考えづらいからだ。

うーん。ワカラナイ。

わからないからこそ、たった今私は文章を書いています。