薬より、睡眠だろうといいたい。
我、病院を発見せり。
このところ非常に体調が悪く、ついに寝込む事態になった。
そこで近所の病院に行くと、そこがすごく楽しいことを発見した。
いや、病院に行くこと自体ではなくて、自分の体についてあれこれいうことが楽しかった。
ただでさえ体調を崩している人の話なんて、人は聞きたくないのではないか。
だって、鼻水がーとか痰がーとかの話ってなかなかしないじゃないですか。
これは、僕らの年のせいもあるのかしら。
あんまりしない話だし、お医者さんと話す機会なんてそんなにないからさらにテンションは上がってしまう。
よくよく考えると、楽しいことの最大理由は、体についてうまく言えないことにあるのだと思う。
「喉はどんな具合ですか?」
「ええっと。なんか痛いというか、違和感がありますね。」
「それはイガイガですか?、ズキズキですか?ガラガラですか?」
「んー。イガイガって感じですかね。」
「鼻水は自然に出てきます?」
「はい。多分・・・。」
「色は?」
「わかんないですね。まちまちですかね。」
この会話で気分を害した人はすまない。本当にすまない。
私は私の体についてよくは知らない。
思い返してみても、風邪をひいたときってひいてから気付きませんか?
元気な時から、「あっ。今から風邪ひく!」と思うことはなくて、だるくなってから「これ風邪だよ」って感じで。
なんか体が気分がいい時は、同時に発見できるのに、どうして体調を崩す時は事後的なのか?
それは、体調が悪いのには理由がありすぎるからだ。
「ダルイなー。最近寒いからなあ・・」
「ダルイなー。昨日飲みすぎたからな―。」
「ダルイなー。寝てないからなあ。」
ってな感じで。理由がありすぎるのも問題である。
すぐに答えが用意されている問題というのは、本当は難しいのかもしれない。
私はこんな理由を連ね、のらりくらり二週間も風邪をひいていたようで。
みなさん寒い時期ですので、風邪をひきませんように・・・。